スタイリッシュなデザインと高品位の通話音質を実現したBluetoothヘッドセット
ゼンハイザーコミュニケーションズの「EZX 60」は、通話時の音声品質と装着の容易さ、快適さを実現したBluetoothヘッドセットである。
ヘッドセットを利用する利点としては、携帯電話を保持して通話する時と比較して、両手が自由に使え、姿勢が安定するので他の用件を行いながら通話ができると言う点だろう。例えば、クルマの運転(会話に集中しすぎないよう注意)や、買い物などで両手が塞がっている場合、子供を抱きかかえている場合など、携帯電話を持って通話しにくい状況での使用において効果を発揮するだろう。特にBluetoothヘッドセットは、無線式なのでケーブルが引っかかるなど邪魔にならないのが非常に便利だ。
ゼンハイザーコミュニケーションズの「EZX 60」は、通話に特化したBluetoothヘッドセットだ。Bluetooth 2.1+EDR準拠し、HSP/HFPのプロファイルをサポート。リチウムポリマーバッテリーを内蔵し、約2時間の充電で最長300時間の待ち受けと7時間半の連続通話が可能。12gという軽量コンパクトなボディに、回転させることで付け替えることなく左右どちらの耳でも装着可能なイヤーフックを備え、長時間の使用にも疲れにくい。
スピーカ(イヤホン)部は、耳穴に差し込んで塞いでしまう事が無いので、両耳で外界の音を確認することができ歩行中などの安全性が高い。イヤーフック部は、形状を耳の形に合わせて柔軟に変更できるソフトな特殊素材を使用しており、装着時の安定性を高めている。マイク部は、本体前部の先端に設けられているが、コンパクトなボディゆえに装着時のマイク部先端は、耳たぶのライン程度までだ。口元からはだいぶ距離があるが、指向性の強いマイクにより、必要な音声を確実に拾ってくれる。また、周囲の雑音や通話の妨げとなるエコーをおさえるデジタル処理により、クリアな通話を実現できる「デジタル・ノイズキャンセル」機能によって明瞭な通話を実現する。
シンプルなのはボディデザインだけでなく、ボタン類も最小限になっている。本体表面上部にあるゼンハイザーロゴ部分が通話/終話スイッチになっており、電源のON/OFFやペアリングモードへの切り替えもこのスイッチで行う。先端にはLEDが備わっており、動作状況などを確認することができる。本体サイドには、ボリュームコントロールボタンが配置されている。本体上部にUSB充電ポートがあり、ACアダプタまたはPCなどのUSBポートより充電する。
本体表面上部のゼンハイザーロゴボタンを長押し(約8秒)するとペアリングモードとなり、携帯電話から認識できるようになる。「Headset(iPhone 3Gの場合)」と表示されている機器名が「Sennheiser EZX 60」となると同時に自動的にシンクロを開始する。パスキー(PINコード)を入力する画面になった場合には、「0000」を入力すれば登録される。PCや他の携帯電話など最大で8つの機器を登録できるので、通話以外にもSkypeなどのビデオチャット用ヘッドセットとしても有用だ。
実売で8,000円前後とビジネス用のヘッドセットとしては平均的な価格。より安価な製品もあるが、ノイズや通話品質などを考慮すると価格相応の満足感は得られるかと思う。また、保証期間が2年間と通常製品よりも長期間なのも安心して使える要因の一つであり、総合的な満足感は高い。
※iOS4.0およびiPhone 4での動作を確認。通話ボタン長押しにより、iPhoneの「音声コントロール」機能を呼び出す事も可能。