インフルエンザの流行する季節になりましたが、予防のため個人で行える措置は幾つかあります。
厚生労働省のWebページでは、インフルエンザの予防に関して
1) 流行前のワクチン接種
2) 飛沫感染対策としての咳エチケット
3) 外出後の手洗い等
4) 適度な湿度の保持
5) 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
6) 人混みや繁華街への外出を控える
などを 対策として挙げています。特に、2、3、4、6、はウィルスへの曝露量を減衰させる事による感染予防なので効果が高いと言えるでしょう。
ワクチン接種は、不特定多数の人と多く接触する人(毎日満員電車で通勤する、学校など多くの人と長時間過ごすなど)はリスク管理として摂取するのも重要でしょう。可能であるならば、人混みや繁華街への外出を控えることが最も有効かもしれません。その場合には、ワクチン接種も不要になる場合があるでしょう。
一番手軽で確実なのは、充分な休養とバランスの取れた栄養摂取、外出後の手洗い、うがいでしょう。事実、過去に新型インフルエンザが流行した際に、手洗い・うがいが励行された結果、普通の風邪も減少したという事例があったほどです。
これらを励行した場合でも、時には人が多い場所に出かけなければならない場合もありますし、ワクチンは流行が予想される型にあわせて作られるので、それ以外の型のインフルエンザが流行した場合には十分な効果を発揮しません。上記のような十分な予防措置と並行して飛沫感染対策と適度な湿度の保持を行う事で、より確実に感染予防を行うことができます。
厚生労働省では、「飛沫感染対策としての咳エチケット」として
(1) 普段から皆が咳エチケットやくしゃみを他の人に向けて発しないこと、
(2) 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること、
(3) 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと等)
を励行しています。また、感染者によるマスク着用の方が、感染抑止効果が高いとされています。また、マスク着用によって口腔内の湿度も上がるので、粘膜の保護機能も高まる事が期待できます。
防災スタイルのレビューでも、「防災グッズとして使える日用品:マスク(ユニ・チャーム「超立体と超快適(プリーツタイプ)」)」および「防災グッズとして使える日用品:マスク(3M:スリーエムヘルスケア)」にてマスクを紹介しています。基本的には不織布のマスクの着用が効果的で、より感染予防効果の高いN95タイプのマスクは、明らかに感染者がいる場所にいく、といった場合でなければやや過剰に映る可能性もあります。
適度な湿度の保持としては、外出時はマスクを着用する事によって、湿度を保つことができると思います。また、室内においてはその広さ空間体積に応じた加湿器を使用する事で、それを実現します。
しかし、加湿器の利用に関しては、東京都南多摩保健所のWebページでは、加湿器の使用に関して幾つかの注意を呼びかけています。
部屋の大きさに見合った、加湿器を設置しましょう。
加湿器を効果的な場所に設置しましょう。
温湿度計で湿度をチェックしましょう。
加湿器を上手に管理しましょう。
そして、先日行われたダイソンの加湿器「Dyson Hygienic Mist」発表会においても、同様の指摘がされました。
加湿器を使用する注意点として、水タンクに雑菌が繁殖し、それを空気中に散布してしまうことが挙げられています。したがって、それらを回避するには定期的な水の交換やタンクの洗浄などが求められるでしょう。