エムエスシーが取り扱うSOUNDSOUL社のフルワイヤレスイヤホン「SOUNDSOUL E1」は、片耳3.9gという軽さでメーカーでは「付け感ゼロ」をうたうほどのつけ心地をアピールしている。直径7.2mmのダイナミックドライバーを採用し、イヤホン単体で約7時間の連続使用、充電ケース併用で最大24時間の使用が可能。
確かに軽量ではあるものの、イヤホンとしての存在感は手に持った際、耳に装着した際には感じることができ「付け感ゼロ」とは言い難い。とはいえ、フルワイヤレスイヤホンにありがちな、耳からこぼれそうな感じや、重さでポロっと落ちてしまいそうな危うい感じはしない。そういったつけ心地やフィット感を「付け感ゼロ」とメーカーがうたいたい気持ちもわからないではないと言ったところだろうか。
イヤーチップは3種類あり、耳の小さな人、女性などは小のサイズでよいだろう。ハウジングが小型なので耳への収まりも良い。一方で、小型軽量にするためなのかハウジング形状に自由度がないようにも感じた。耳のどこかに当たって痛い、ということはないが耳のくぼみに沿ってすっぽりハマる、という感じでもないといったところ。
肝心の音質は、低域が強く出ているなというのが最初の印象。この価格帯(1万円以下、五千円前後)としては分離感もよくメリハリのあるサウンドになっていると思う。サイズ感ゆえに高音域に物足りなさがあるが、このサイズとしては検討している方ではないだろうか。
通話やWebミーティングなどでの使用に関しても十分使える品質。相手の声もよく聞こえこちらの声も明瞭に届いているようだった。最新のQualcomm SoCを採用し、SBCのほかにaptXにも対応しているなどコストパフォーマンス面ではかなり優れている。残念ながらiPhoneなどApple製品ではaptXでの接続はできないので、最高音質を体感できないが、それでも十分なサウンドを楽しめる。IPX5相当の防汗性能もあり、ジムやジョギングなどワークアウトしながらの使用や、突然の雨にも対応できるなど、フルワイヤレスイヤホンに欲しい機能はほぼ揃っている。最初の1台としても、普段使い用としても適している。