M-SOUNDSのフルワイヤレスイヤホン「MS−TW1」は、左右独立したBluetoothヘッドセットだ。
ひとつのユニットが4gと軽量。カナル型イヤホンなので、耳への収まりも良い。特に、イヤーチップが小さめにバリエーションが揃っているので、女性や耳の穴の小さい人でもフィットすることが多い。カナル型のワイヤレスイヤホンは、ユニットやイヤーチップ部が大きくなりがちだが、「MS−TW1」は耳への収まりもよく、不意にこぼれ落ちることもほぼない。
ケースには、バッテリーが内蔵されており、収納時にイヤホンへの充電が行われる。ケースのバッテリー容量はイヤホンを3回充電できる程度(480mAh)となっている。ユニット単体でのバッテリー持続時間は2時間〜2.5時間。ユニット単体の持続時間はやや少なく感じるが、通勤通学などの場合片道分はまかなえそうだ。ケースでの充電を含めると往復の行程で使用できるかと思う。
耳への装着は、イヤーチップを耳穴に差し込み、ユニット部を耳介に収めるように行う。ユニット部が耳介にフィットしてることで、装着の安定感が生じているように感じた。フィット感が高いので、音漏れもしにくいところが移動中の使用などでは嬉しいポイント。一度ペアリングしてしまうと、ケースから取り出した際に自動で再接続できる点も便利なところだ。
ケースへの充電は、micro USBケーブルにて行う。暗い場所ではLEDによるステータス確認が容易だ。
ペアリングは、片耳のみ行うだけで良い。両方のユニットを個別にペアリングすることも可能だが、その場合には各ユニットを別イヤホンとして認識し、片方からしか音声が聞こえない状態になる。万一そうなってしまった場合(両ユニットをそれぞれペアリングしてしまった場合)には、片方のペアリングを解除することでステレオイヤホンとして使用することができる。
肝心の音質は、中音域を中心にベースまでボリューム感があり、ポップスやアニソンなどは気持ちよく聴ける仕上がりになっている。2017年現在、1万円を切る価格帯のフルワイヤレスイヤホンとしては十分満足いくレベルと言って良いだろう。iPhoneユーザとしてはAirPodssとの差も気になるところだが、AirPodsがクリアだがあっさりしているとすると、アラは感じつつも音楽を楽しむという面での満足が得られる音作りだと感じた。装着感やスタイル、音質など、好みに合わせて選べるイヤホンが出揃ってきている中で、AirPodsではない一つ目の候補としてオススメできるイヤホンだ。