Apple Japanやソフトバンクが当日販売分を用意して店舗前に行列を作らせたのに対して、auは予約先着順の13名を招待、docomoは購入予定者を交えないセレモニーとするなど、発売イベントの演出に差が見られました。auは、少なくとも2014年の発売イベントから予約者のみを発表イベントに招待するなど、行列による周囲への迷惑や購入予定者への負担軽減など、「フレンドリー」さが際立っていました。
発売イベント冒頭で、KDDI株式会社の田中孝司社長は、iPhone 7/7 Plus(以下iPhone 7)発売に関して、発売当日に買いたいというユーザさんは、新色のジェットブラック、ブラックを予約される方が多く、当日にお渡しできない方も多く出てしまったと、新色に人気が集中していることを明らかにしました。
また、Apple Watch Series 2やBeatsヘッドフォンの取り扱いも発表。Apple Watchはau SHINJUKU、au NAGOYA、au OSAKA、au FUKUOKAから、Beatsヘッドフォンは、Beats Solo3 Wirelessが9月16日から、Powerbeats3、BeatsXも10月以降にauショップ、KDDI直営店にて順次取り扱いを開始する予定ということです。特に、iPhoneカラーに合せた5色の「Beats Solo3 Wireless」は、Apple直営店を除くと国内最速発売となります。
特別ゲストには、auのCMにも出演している足立梨花さんがauショップの制服姿で登場、CMではショップ店員でしたが、今日はau SHINJUKUの1日店長に任命され、「iPhone発売イベントに招待されるだけでも嬉しいのに、1日店長になれるなんてとても嬉しい。iPhoneの魅力を伝えたいです」と意気込みを語りました。つづいて、SEK48の松井珠理奈さん、大矢真那さん、高柳明音さん、須田亜香里さん、古畑奈和さんが登場。iPhone7のカラーバリエーションに合わせて、「iPhone 7 選抜」の5名でやってきました。
足立さんとSKE48の5人に囲まれた田中社長は終始ご満悦な様子。SKE48の松井さんに「今回のiPhoneは何色が好きなんですか?」と聞かれた田中社長は「実はジェットブラックが好きなんですが、予約された皆さんにも行き渡らない状態なので、今回はローズゴールドにしようと思います」と回答。iPhone 7がステレオになったからではないですが、ステレオで「かわいいー!」という声があがり、相好を崩しました。
カウトダウンもせまり、招待された予約者の中から6名がステージに招かれ、一緒にカウントダウンすることになりました。予約者の中には文具王で知られる高畑正幸さんの姿もありました。
8時へのカウントダウンにあわせてステージ上でも秒読みを開始。ゼロから始まるiPhone 7ライフを会場全員で祝福しました。
iPhone 7を最も早く予約されたというカワダさんには、田中社長より実機を手渡し。記念品としてSKE48の松井さんから「Beats Solo 3 Wireless」のGross Blackが手渡されました。
つづいて、予約者の中で最もauの契約期間が長かった、18年5カ月間auを使っているというキシュウさんにも記念品が送られました。長くauを利用しているユーザ向けの会員制プログラム「au STAR」開始にちなんで、この日のために用意された「桃ちゃんトートバッグ」を足立さんからプレゼントされました。
カウントダウン後のトークイベントでは、auならではの特徴の一つであるiPhoneカラーに合せた5色の「Beats Solo3 Wireless」について、SKE48の「iPhone 7 選抜」メンバーが早速視聴。SKE48 の新曲「ハッピーランキング」が再生されると各々リズムをとったり踊り出す場面も見受けられました。ワイヤレスなので、踊ったりしても邪魔にならず、ハウジングに設けられたコントロールスイッチが便利だとの感想が得られました。
特徴二つ目として、au簡単決済が使えるので音楽、アプリ、電子書籍などの購入がクレジットカードがなくてもできる点、が挙げられました。9月15日で二十歳になったというSKE48の古畑奈和さんは、「ハタチになったばかりでカードを持っていないので、携帯料金と一緒に支払えるのはすごくありがたい」と評価しました。
三つ目としては、Apple Watch Series 2の発売が挙げられました。田中社長は、「ガジェッターとしては、auで取り扱えるのはとても嬉しい。最初は在庫も厳しいですが、順次取り扱い店舗も増やして行きたい」と意気込みを語りました。
足立さんは、これら3つの特徴をふまえて「auとiPhone 7がとってもフレンドリーなんだということを店長として伝えたい」と強調。なお、田中社長の秘書も足立さんということで、足立梨花さんにはとても親近感を覚えていたということです。
イベント終了後の取材で、在庫状況について聞かれた田中社長は「ブラック、ジェットブラックともに人気で、iPhone 7 Plusが特に厳しい。ジェットブラックはほぼない」と新色、特にジェットブラックは店頭用の展示品すら確保するのが難しい状況だと説明。予約は、iPhone 6sの時と比較して驚くほど増えており形状に大きな変化がないから伸び悩むのではないか?という予想を覆す結果になっていることを明らかにしました。また、他社がアピールしてきた回線速度などに関しては、「エリアカバーは達成していて上り速度など課題だった点も改善してきている。最大スピードよりも通勤時間帯、エリアなどで(AppleMusicなどのストリーミングで聞く)音楽やYoutubeなどがストレスなく視聴できる実効速度などユーザが本当に求める部分で対応している。来期には最速のポジションが取れるのではないか?」とあくまでも「フレンドリー」を強調しました。