首都直下地震をはじめとする災害への備えが万全になるよう、一家に一冊常備され、日常的にに活用できる防災ブック「東京防災」のキックオフイベントが東京都庁にて開催されました。
冒頭の挨拶で、舛添要一東京都知事は、かつて住んでいたスイスの国防を含めた防災の取り組みを紹介しました。ドイツやフランス、イタリアなどに囲まれたスイスは、重武装永世中立をモットーに、核シェルターや充分な備蓄などの備えがあること、新しい小麦を使わずに、ローリングストックによる古い小麦を使用してパンを焼くので、スイスのパンは世界一不味い(美味しくない)パンであるなど、防災に取り組むエピソードを披露しました。
そして、そのスイスで各家庭に一冊配布されていた「民間防衛」という冊子を手本に、「東京防災」を作成、9月1日より都民に配布すると、趣旨を説明しました。災害が来てからでは間に合わない。手元に届いたらすぐ読んで欲しい。できることを今からやろう!と防災への取り組みを熱心にアピールしました。続いて、東京防災のキャラクターの「防サイくん」防災アイドルとして、「ももいろクローバーZ」の5人が登場しました。
舛添都知事から直々に「東京防災」を贈呈されたももクロのみなさんは、コンパクト持ち運びやすい。イラストが多くわかりやすい。盛りだくさん。など、印象を口にしました。
引き続いて、舛添都知事とももクロのメンバーでトークショーが行われました。舛添知事は、「災害は忘れた頃にやってくる」「備えあれば憂い無し」と、日頃の準備の大切さをアピールしました。また、災害後72時間の対応が重要であるとも指摘。場合によっては避難所にとどまって、緊急自動車の活動を阻害しない、助け合って避難するなどの対応も紹介しました。
ももクロのみなさんは、正直やらなければいけないと思いつつ結局後回しにしてしまっていると心苦しさを吐露しつつも、一度目を通しておくといざという時にテンパらないと思う。など、防災に取り組む思いをそれぞれ表明しました。
さらに、舛添知事は旅行者や外国人への対策として、英語版の冊子の作成すること、ハングル、中国語に関しては電子版でダウンロードできるようにすることもあわせて表明し、(日本人以外の外国人であっても)誰もが助かる街にしたいと意気込みを語りました。
最後は、「今やろう、東京防災!」と会場全員でかけ声を上げて締めくくりました。