モンベル ジオラインは、ここ数年で急に存在感を表してきた機能性アンダーウェア。薄手ながら、マイクロファイバーを編み込んであり、保温性に優れ、速乾性も実現している。織り込まれている特殊セラミックが遠赤外線効果で体を温める。タウンユースや高尾山、丹沢あたりの低山地であれば、ライトウェイト(最も薄手のタイプ)で充分だろう。
生地の編み方によって伸縮性と保温性を確保し、銀イオンによる制菌効果により、臭いを抑制。
ブレスサーモと比べて着心地、肌触りはよい。常に体から発散されている水蒸気で発熱するブレスサーモと比べ、セラミックによる遠赤外線での保温効果は、じっとしている場合には、あまり暖かくない(印象としては寒くないという感じ)が、速乾性能により、汗をかいた際の「汗が冷えて寒い」という現象はより少ない感じ。トップスはジップアップのハイネックタイプのほうが、温度調整がやりやすい。
脱出(長距離移動)時や、復旧作業など、運動量が多い場合には、速乾性で汗がすぐ乾き、伸縮性が良いジオラインが適しているように思う。避難所での動きが少ない生活や、より厳しい寒さにおいてはより厚手のタイプ(ミドルウェイト)かブレスサーモ等の発汗による発熱素材のアンダーウェアを使う等すると良いだろう。いずれの場合においても、着替えがままならず着の身着のままで3〜4日、場合によっては1週間過ごさなければならない状況で、消臭効果もあるこの手の機能性アンダーウェアは暖かさだけでない恩恵をもたらしてくれる。
また、価格帯がブレスサーモの6割くらいなので、最初の1枚として試すにもお手頃価格といえる。