ひだまり本舗が発売する防寒アンダーウェア「エベレスト」は同社が販売する防寒アンダーウェアの中で最も暖かいあったか指数6の3層構造アンダーウェアだ。
速乾性・透湿性に優れ、保温力が高い上に過剰に暑くならないという特性を持っている、ポリ塩化ビニル(PVC)の繊維であるダンロンを採用し、空気の層で暖かさを保持するキルティング3層構造になっているのが特徴。
裏側も肌触りの良い縫製になっており、長時間の着用でも違和感や不快感なく快適に過ごせる工夫が凝らされている。丸首タイプとハイネックのタイプがあるが、都内で着用する場合、ハイネックタイプの上に直接アウターを羽織るだけでも十分な暖かさを得る事が出来る。
生地の特性上、洗濯などのメンテナンスには注意が必要という事だが、裏返して洗濯ネットに入れて洗えばOKという。熱に弱いため、乾燥機の使用は避け、自然乾燥を推奨という事だ。ハイネックタイプはフィット感の高いタイトなシルエットだが、伸縮性が高いので体を締め付けない着心地が得られる。サイズはJIS規格に準拠しているので一般的な下着のサイズと同じサイズを選べば良いのも安心なところ。
最高気温が5度以下、最低気温が氷点下になる地域でも、素肌にエベレストを着用、その上にゴアテックスのアウトドアジャケットを着るだけで十分に暖かい。むしろ建物内や電車などの交通機関に乗った時などは、ジャケットのベンチレーションを開放するなど温度調整をした方が快適な環境を維持できるだろう。
なお、気温が0度〜8度の環境に15時間(7時〜22時)、ほとんど運動をしないという状況でエベレスト+ゴアテックスジャケットの状態で試したところ、3〜5時間くらいまでは多少は肌寒い感じもありつつも充分快適に過ごせたが、午後になって日が陰ったあたりから寒さを感じ始めたので薄手のインナーダウンをゴアテックスジャケットの内側に着用。なんとかしのげると言った状態だった。アンダーウェア単体機能としては非常に優秀ではあるので、適切なレイヤー、ウェアリングを行い、快適な環境を維持するように心がけたい。
そこまでの暖かさが必要ないという場合には、一つ下のチョモランマ、もしくはよりライトなシリーズを選ぶのもよいだろう。女性の場合にはパンストタイプ、男女ともに薄手のレギンスタイツタイプも用意されているので、スタイリングや行動範囲の環境に応じて選ぶと良いだろう。薄手の場合、アウトドアのベースレイヤーなどスポーツタイプも含めて選択肢は増えると思うので、自由度は高い。