プロフェッショナル用途として満足できるクオリティのハイエンドモニターヘッドホン
SHUREの「SRH840」は、プロオーディオの機材メーカとして有名なSHUREが満を持してリリースしたプロフェッショナルモニターヘッドホンのフラッグシップモデルである。
「SRH840」はSHUREのプロフェッショナルヘッドホンシリーズにおいて最上級モデルとなるモニターヘッドホンである。スタジオレコーディングや高品位な音楽鑑賞用途としても使用に耐えうる。今回のレビューに際して、100時間ほどのエージングを行ったところ、50時間を超えるあたりから低音の籠った感じが晴れて来て、100時間を超えた時点ではかなり安定した音となったように思う。
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ヘッドホンの特性として、高解像度かつ分解能に優れ、安定した定位といったモニターヘッドホンとしての仕様は満たしているほか、下位モデルと比較すると音のエッジがはっきりしており、全体的に音の厚みが感じられる作りになっている。モニターヘッドホンとして日本において標準的なSONYのMDR-CD900ST
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全体的に厳つい印象を受ける筐体だが、装着感は悪くない。イヤーパッドは耳全体を包み込むようにフィットし、ヘッドバンドがそっと支えると言う感じで圧迫感を感じにくい。本体重量は約318gと言う事だが、約200gのCD900STの装着感よりも安定しているようじ感じた。実際、遮音性は高く、音漏れも少なくなっている。ケーブルを外して折り畳む事が出来、収納するためのポーチも付属している。また、装着する時に手前になる向きに左右を識別するカラーチップが配置されているなど、細かな部分での配慮が行き届いている。
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ケーブルとイヤーパッドは取り外し・交換が可能で、プロの過酷な現場で酷使した際に消耗しやすい部分を交換可能としたロングライフ設計となっているのが嬉しい。付属のカールコードは結構長いが、片側出しのケーブルなので絡まる事も無くそれほど邪魔にならない。気になる場合には、別売りの「SHURE ヘッドホン・ストレートケーブル
実売20,000円前後の価格ながら、価格以上の満足感が得られる。作りもしっかりしていて素材の質感も良い。解像度や分離感は5万円クラス、10万円クラスのリスニングヘッドホンと比較しても遜色が無いのではないだろうか？と思わせるクオリティ。着脱できるカールコード、折り畳み可能なデザイン、長時間の使用でも疲れにくい装着感、予備のイヤーパッドも同梱と、プロフェッショナルユースに最適化されたパッケージは、ハイエンドオーディオを愛する人々のリファレンス用としても最適なヘッドホンと言えるのではないだろうか？
余談だが、展示会にてクオリティに対して安価すぎないか？という質問に対して、プロ用途として高品質なのは当然で、スタジオなどで一括して導入可能なコストもまた、プロ向けとして重要な点と即答があった事もさすがとしか言いようが無い。
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